ブザー

1. 機能概要

本製品は、製品起動時やSDカードが挿入された時やループなどのエラーが発生した際に製品内蔵のブザーを鳴らし、音で知らせることができます。
ブザーはデフォルトで使用しない設定となっているため、以降の章を参照し、必要に応じて設定してください。

ブザーの種類と鳴らす条件は以下のとおりです。

ブザーの種類 ブザーを鳴らす条件(イベント)

システムエラー音

温度の異常を検出した

ファンの異常を検出した

冗長電源モジュールの異常を検出した

ポートエラー音

ループによるポートのシャットダウンやブロッキングによるエラーを検出した

SFPポート受光レベルのエラーを検出した

起動音

製品の起動が完了した

SDカードマウント音

SDカードをマウントした

SDカードアンマウント音

SDカードをアンマウントした

ミュート実行音

ミュートを実行した

ミュート解除音

ミュートを解除した

「このスイッチを探す」の実行音

「このスイッチを探す」機能を実行した

実際に鳴る音は beep buzzer コマンドで確認することができます。
ブザーを鳴らす条件は buzzer trigger コマンドで選択することができます。

2. 用語の定義

システムエラー

スイッチ全体の動作に関わるエラーの総称。温度やファンや冗長電源モジュールの異常によって発生する。

ポートエラー

スイッチのポートに関するエラーの総称。ループ検出によるポートのシャットダウンやブロッキング、SFPポート受光レベルのエラーによって発生する。

3. 機能詳細

3.1. ブザー設定とミュート機能

本製品で任意のブザーを鳴らすためにはシステム設定、トリガー設定、ミュート状態を適切に管理する必要があります。
各項目を以下に示します。

  • システム設定

    • ブザーをシステム全体で有効/無効に設定することができます。

    • buzzer enable/disable コマンドで設定します。

    • デフォルト設定は無効となっています。

  • トリガー設定

    • ブザーのトリガーについて個別に設定することができ、任意のトリガーに対応するブザー音を鳴らすことができます。

    • buzzer trigger コマンドで設定します。

    • デフォルト設定は全て無効となっています。

    • トリガーを以下に示します。

      トリガーの種類 ブザーを鳴らす条件(イベント)

      temperature

      温度の異常を検出した

      fan

      ファンの異常を検出した

      psu

      電源モジュールの異常を検出した

      loop

      ループ検出によるポートのシャットダウンやブロッキングによるエラーが発生した

      sfp

      SFPポート受光レベルのエラーが発生した

      startup

      製品の起動が完了した

      sd

      SDカードをマウントした

      SDカードをアンマウントした

      all(上記全てのトリガーを一括で設定)

      -

  • ミュート機能

    • 一時的に音を止めたいときに使用します。

    • mute buzzer コマンドでミュートすることができます。

    • コンフィグに保存されず、以下の条件でミュートが解除されます。

      • unmute buzzer コマンドが実行されたとき

      • buzzer disable コマンドが実行されたとき

      • 機器を再起動したとき

      • ミュート機能が無効になっているメインスイッチとスタックを構成したとき

3.2. 「このスイッチを探す」機能

ブザーとLEDを使用してスイッチを探すための機能です。
サーバー室など、機器が多数存在する場所において本製品を特定するときに有効です。
本機能は find switch start コマンドで開始、 find switch stop コマンドで停止することができます。

find switch start コマンドでは以下のパラメーターを選択できます。

パラメーター 説明

buzzer

「このスイッチを探す」の実行音でブザーを鳴らします。

led

橙色でポートLEDを点滅させます。

3.3. ブザー音の優先度

イベントが複数同時に発生した場合、優先度に従って音を鳴らします。
例えば、システムエラー発生中に SD カードが挿入された場合、システムエラー音を一時中断して SD カードマウント音を鳴らします。

音の優先度は以下の通りです。

優先度 ブザー音の種類

高

起動音

ミュート解除音

ミュート実行音

SDカードマウント音

SDカードアンマウント音

「このスイッチを探す」の実行音

システムエラー音

低

ポートエラー音

3.4. 各ブザー音の特徴

3.4.1. システムエラー音

システムエラーが発生している間、システムエラー音を繰り返し鳴らします。

  • システムエラー音を鳴らす条件

    システム異常種別 説明

    温度異常

    内部温度が特定のしきい値を超えた

    FAN異常

    FANが停止した

    電源モジュール異常

    電源モジュールに異常が発生した

全てのシステムエラーが解消すると、システムエラー音を止めます。

3.4.2. ポートエラー音

ポートエラーが発生している間、ポートエラー音を繰り返し鳴らします。

  • ポートエラー音を鳴らす条件

    エラー種別 説明

    ループ

    ループを検出し、ポートをブロックした

    ループを検出し、ポートをシャットダウンした

    SFP受光レベル

    SFPの受光レベルが正常範囲より下回った

    SFPの受光レベルが正常範囲より上回った

ポートエラー要因については、 show error port-led コマンドで確認することができます。
全てのポートエラーが解消すると、ポートエラー音を止めます。

3.4.3. 起動音

本製品の起動が完了したときに、起動音を一度だけ鳴らします。

3.4.4. SDマウント/アンマウント音

SDカードのマウント/アンマウント時、SDマウント/アンマウント音を一度だけ鳴らします。

3.4.5. ミュート実行/解除音

ミュート機能の実行/解除時、ミュート実行/解除音を一度だけ鳴らします。

3.4.6. 「このスイッチを探す」機能の実行音

find switch start コマンド実行時に「このスイッチを探す」機能の実行音を指定された秒数だけ繰り返し鳴らします。

4. 関連コマンド

関連コマンドについて、以下に示します。
コマンドの詳細は、コマンドリファレンスを参照願います。

操作項目 操作コマンド

ブザーシステム設定

buzzer

ブザートリガー設定

buzzer trigger

ミュート機能切替

mute buzzer

unmute buzzer

ブザー音確認

beep buzzer

ブザー情報表示

show buzzer

「このスイッチを探す」機能の開始/停止

find switch start

find switch stop

5. コマンド実行例

5.1. ループ検出によるポートのシャットダウンをブザーで通知する

  1. システム全体でブザーを有効にします。

    Yamaha(config)#buzzer enable
  2. ループ検出によるポートのシャットダウンやブロッキングによるエラーが発生した時にブザー音を鳴らす設定を有効にします。

    Yamaha(config)#buzzer trigger loop
  3. 実際に鳴らすポートエラー音を確認します。

    Yamaha#beep buzzer port-error
  4. ブザーの状態を表示します。
    エラーが発生した時の例を以下に示します。

    Yamaha#show buzzer
    System           : Enable
    Mute             : Disable
    Status           : Beeping (Loop)
    Enabled trigger  : Loop
  5. 一時的に音を停止するためにミュートを実行します。

    Yamaha#mute buzzer

5.2. 「このスイッチを探す」機能の実行

  1. システム全体でブザーを有効にします。

    Yamaha(config)#buzzer enable
  2. スイッチを音とLEDにより30秒間探します。

    Yamaha#find switch start 30 buzzer led
  3. 「このスイッチを探す」機能を中断することもできます。

    Yamaha#find switch stop

6. 注意事項

6.1. 「このスイッチを探す」機能の動作

ブザーシステム設定が無効であったり、ミュートが実行されている場合はブザーを鳴らしません。
また、現在のLEDモードがOFFモードになっている場合、LEDを点滅しません。

6.2. ファームアップ中のブザー動作

製品のファームアップをしている間、ブザーは使用できません。

6.3. スタック時のブザー動作

スタック構成時、イベントが発生したメンバースイッチでブザーを鳴らします。
例えば、片方のメンバースイッチでファンが停止したときはそのスイッチでシステムエラー音を鳴らします。

  • 各コマンドがスタック全体で有効かメンバースイッチ自身にのみ有効かは以下の通りです。

    コマンド 有効なメンバースイッチ

    beep buzzer

    実行されたスイッチで有効

    find switch start/stop

    show buzzer

    mute/unmute buzzer

    スタック全体で有効

    buzzer enable/disable

    buzzer trigger

  • スタック構成をする際の挙動は以下の通りです。

    • ミュート機能が有効なメンバースイッチと無効なメンバースイッチを接続した時

      • メインスイッチのミュート機能の状態に従った状態となります。

7. 関連文書

特になし