ProAV プロファイル

1.  概要

ProAV プロファイルページでは、音声・映像トラフィックを伝送する AVoIP ネットワークに最適な設定を、一括で行うことができます。
本機では、以下の ProAV プロファイルを設定することができます。

  • Dante

    • Dante は Audinate, Inc. によって開発された、プロオーディオ向けのオーディオネットワークソリューションです。
      1 本の LAN ケーブルで、多チャンネル音声伝送やクロック同期信号、制御信号の伝送など、デジタルオーディオシステムに必要な情報通信が双方向で行われます。

    • また、Dante AV は Dante 技術を映像信号にまで拡張したソリューションで、映像と音声を同一のネットワークで同期して伝送可能にします。
      これにより、AV over IP による柔軟なシステム構築が可能となります。

  • NDI

    • NDI は Newtek, Inc. によって開発された、 IP 利用における新しいライブビデオ制作ワークフロー支援プロトコルです。
      一般的なギガビットイーサネット環境において、映像、音声、メタデータなどの情報のリアルタイム相互伝送を可能とします。

  • SDVoE

    • SDVoE は、 Software Defined Video-over-Ethernet の略で、4K 画質の高精細な映像と音声を 10 ギガビット通信で伝送することができる、業務用音声・映像(ProAV)市場向けの国際的な標準規格です。
      10ギガビット対応スイッチを中心に、SDVoE エンコーダー/デコーダーとコントローラーを組み合わせることで、ビデオウォール、マルチビューシステムを構成することができます。

  • IPMX

    • IPMX は AIMS(Alliance for IP Media Solutions)によって提唱された、ProAV 市場向けの AV over IP オープン規格です。
      放送業界で使われる SMPTE ST 2110 をベースとしつつ、HDMI や EDID、HDCP などの AV 機器で必要とされる機能も組み込み、相互運用性と簡易な導入を目指しています。
      標準的な 1GbE または 10GbE ネットワークで、非圧縮または軽圧縮の映像・音声・制御信号を低遅延で伝送できます。

  • SMPTE ST 2110

    • SMTE ST 2110 は SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)によって策定された、IP ベースの放送用メディア伝送規格です。
      映像(ST 2110-20)、音声(ST 2110-30)、補助データ(ST 2110-40)を別々に IP パケット化して送信することで、ネットワーク上での柔軟な取り扱いと同期が可能です。
      高品質な非圧縮伝送と極めて低遅延な処理を実現し、スタジオ設備の IP 化において業界標準となっています。

  • Extron NAV

    • Extron の NAV シリーズは、高品位で映像・音声を伝送する AV over IP システムです。エンコーダーとデコーダーを組み合わせて、会議室から大規模施設、ビデオウォールや医療現場まで柔軟に拡張・集中管理できるのが特徴です。

各 ProAV プロファイルで設定されるコマンドの詳細は、 ヤマハネットワーク機器の技術資料 を参照してください。

2.  このページの使い方

2.1.  はじめに

本ページは、 AVoIP ネットワークに最適な設定を行うためのキッティングツールとしてご利用いただけます。
ProAV プロファイルを選択するだけで、 QoS やマルチキャスト制御などの最適設定が一括で設定されます。

本ページで設定される ProAV プロファイルは、本機を AVoIP ネットワーク専用のスイッチとして使用することを想定しています。
既存の社内ネットワークと AVoIP ネットワークを混在させるなど複雑なネットワークを構築する場合は、 GUI 詳細設定ページやコマンドを使用して適切に設定してください。

本ページでは、 VLAN1 に IP アドレスが割り当てられていることを想定しています。
VLAN1 に IP アドレスが割り当てられていない場合は、 VLAN1 に IP アドレスを割り当て、 VLAN1 の所属ポートから Web GUI にアクセスしてください。
工場出荷状態では VLAN1 に IP アドレスが割り当てられているため、事前の設定変更は必要ありません。

尚、論理インターフェースに所属するポートは、所属を外す必要があります。
必要な場合は、一旦、所属をはずし、プロファイルを割り当てた後に、改めて、論理インターフェースに所属させてください。

2.2.  Dante プロファイルを設定する

Dante 最適設定を行います。 Dante ネットワークでは、ネットワーク構成によって適用される設定が異なります。

2.2.1.  Dante プライマリー専用回線として使用する

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image Dante プライマリー

スイッチを Dante プライマリー専用回線として使用する場合に、本ネットワーク構成を選択します。
全ポートを同一ネットワークに所属させ、 Dante プライマリープロファイルを適用します。
なお、「Dante セカンダリー専用回線として使用する」場合との差分はプロファイル名と色のみであり、その他の設定は同じです。

2.2.2.  Dante セカンダリー専用回線として使用する

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image Dante セカンダリー

スイッチを Dante セカンダリー専用回線として使用する場合に、本ネットワーク構成を選択します。
全ポートを同一ネットワークに所属させ、 Dante セカンダリープロファイルを適用します。
なお、「Dante プライマリー専用回線として使用する」場合との差分はプロファイル名と色のみであり、その他の設定は同じです。

2.2.3.  Dante プライマリー / セカンダリー回線を束ねる

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image Dante プライマリー

image Dante セカンダリー

image トランク

プライマリー回線とセカンダリー回線を束ねて、スイッチ間を 1 本の LAN ケーブルを使用して接続するときに選択します。
プライマリー回線とセカンダリー回線のネットワークを分割し、それぞれのネットワークに Dante プロファイルを適用します。
適用される設定は、プライマリー回線とセカンダリー回線で共通です。

トランクに指定したポートは、プライマリー回線とセカンダリー回線の両方のトラフィックを送受信します。
スイッチ間を接続するポートをトランクに指定し、対向スイッチの接続ポートも同様にトランクに指定してください。

プライマリー / セカンダリー / トランクの初期割り当てを変更したい場合、 Horizon ボタンと Vertical ボタンで初期割り当ての縦分割 / 横分割を切り替えることができます。
ポートが一段のモデルでは、 Horizon ボタンは表示されません。

プライマリー / セカンダリー / トランクの割り当てを手動で変更したい場合は、プロファイル選択ボタンをクリックした後にポートをクリックすることで変更できます。
セカンダリーのポートからは GUI にアクセスできなくなるため、 GUI にアクセスしている PC が接続されているポートには、プライマリーかトランクを指定してください。

2.2.4.  Dante プライマリー / セカンダリー回線を二重化する

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image Dante プライマリー

image Dante セカンダリー

プライマリー回線とセカンダリー回線を二重化して、スイッチ間を 2 本の LAN ケーブルを使用して接続するときに選択します。
プライマリー回線とセカンダリー回線のネットワークを分割し、それぞれのネットワークに Dante プロファイルを適用します。
適用される設定は、プライマリー回線とセカンダリー回線でほぼ共通ですが、本ネットワーク構成ではループの発生を防止するために、セカンダリー回線のポートに L2MS フィルターが適用されます。
Dante セカンダリーポートのみに接続されている L2MS エージェントは、 LAN マップや Yamaha LAN Monitor で検出されなくなるためご注意ください。

プライマリー / セカンダリーの初期割り当てを変更したい場合、 Horizon ボタンと Vertical ボタンで初期割り当ての縦分割 / 横分割を切り替えることができます。
ポートが一段のモデルでは、 Horizon ボタンは表示されません。

プライマリー / セカンダリーの割り当てを手動で変更したい場合、プロファイルボタンをクリックした後にポートをクリックすることで変更できます。
セカンダリー回線のポートからは GUI にアクセスできなくなるため、 GUI にアクセスしている PC が接続されているポートは、プライマリーを指定してください。

2.3.  NDI プロファイルを設定する

NDI 最適設定を行います。
全ポートを同一ネットワークに所属させ、 NDI プロファイルを適用します。

2.4.  SDVoE プロファイルを設定する

SDVoE 最適設定を行います。
全ポートを同一ネットワークに所属させ、 SDVoE プロファイルを適用します。

2.5.  IPMX プロファイルを設定する

IPMX 最適設定を行います。
全ポートを同一ネットワークに所属させ、 IPMX プロファイルを適用します。

2.6.  SMPTE ST 2110 (PTP TC)プロファイルを設定する

PTPv2 TC を使用した L2 のメディア伝送において、SMPTE ST 2110 向けの最適な設定を行います。
全ポートを同一ネットワークに所属させ、 SMPTE ST 2110 (PTP TC)プロファイルを適用します。

2.7.  Extron NAV プロファイルを設定する

Extron 社製 NAV シリーズに最適な設定を行います。
全ポートを同一ネットワークに所属させ、 Extron NAV プロファイルを適用します。

2.8.   複数の ProAV プロファイルを設定する

複数の ProAV プロファイルを、 VLAN でネットワークを分割して適用します。
初期状態では、以下のように割り当てられます。

  • Dante プライマリー回線は VLAN1

  • Dante セカンダリー回線は VLAN2

  • NDI ネットワークは VLAN3

  • SDVoE ネットワークは VLAN4

  • IPMX ネットワークは VLAN5

  • SMPTE ST 2110 (PTP TC)は VLAN6

  • Extron NAV ネットワークは VLAN7

トランクに指定したポートは、選択した全てのプロファイルのトラフィックを送受信します。
スイッチ間を接続するポートをトランクに指定し、対向スイッチの接続ポートも同様にトランクに指定してください。
なお、VLAN1 はネイティブ VLAN ( VLAN タグなし)、その他の VLAN はタグ VLAN ( VLAN タグ付き)に設定されます。
注意点として、トランクで本機と対向スイッチ間を接続する場合、プロファイルと VLAN の割り当て設定を、本機と対向スイッチで必ず同じ設定にしてください。

プロファイルに対する VLAN の割り当てを変更したい場合は、「 VLAN の変更」ボタンから変更することができます。
注意点として、いずれかのプロファイルには VLAN1 を割り当ててください。

ポートに対するプロファイルの割り当てを変更したい場合は、プロファイルボタンをクリックした後にポートをクリックすることで変更できます。
VLAN1 の所属ポート以外からは GUI にアクセスできなくなるため(※)、 GUI にアクセスしている PC が接続されているポートには、 VLAN1 のプロファイルかトランクを指定してください。
※ IP アドレスが VLAN1 に割り当てられていることを想定しています。

2.9.  初期設定に戻す

「初期設定に戻す」ボタンを押すと、プロファイルが設定されているすべての VLAN の設定を初期化し、すべてのポートを VLAN1 に所属させます。
なお、プロファイルが設定されていない VLAN の設定は初期化されません。

3.  商標名称について

  • Dante™ は、 Audinate Pty Ltd. の登録商標です。

  • NDI® は Vizrt NDI AB の登録商標です。

  • SDVoE™ および SDVoE ロゴは、SDVoE Allianceの商標です。

  • IPMX™ は、AIMS Alliance(Alliance for IP Media Solutions)の商標です。

  • SMPTE® ST 2110 は、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)の標準規格および商標です。

  • Extron は、RGB Systems, Inc. の登録商標です。